本日の段ボール|岩手県産 サンつがる

本日紹介する段ボールは【岩手県産 サンつがる】です。

サンつがるは”つがる”という名前から連想するよう青森生まれの早生りんごで、ゴールデンデリシャスと紅玉の交配品種です。酸味が少ない甘口の食味と、ジューシーさが特徴の品種です。
特徴は果実は250~300gの大きさで、肉質はやや硬く、多汁ですが香りがやや弱いようです。 紅玉の特徴を受け継いでしっかりとした酸味がありますが、
紅玉のような強さはなく。 かえって甘味を引き立てるように感じるようです。


”つがる”はりんごの中でも収穫時期が早く、8月下旬から9月中旬かけて収穫されます。
秋のはじめに食べられる新鮮なりんごとして人気があり、袋をかぶせなくてもある程度色づきが良いものができるようになり、太陽を当てて甘みを強くする方法で育てられたのが”サンつがる”というりんごです。

焼き菓子やジャムにするより、そのまま食べたりジュースにするほうが美味しく食べられるので気軽に口に出来るりんごではないでしょうか。

さて、岩手県産ということで段ボールには「賢治の里 はなまき」と書かれています。

そう。花巻は「雨ニモマケズ」で有名な宮沢賢治の故郷になります。
詩人としてだけではなく童話作家の顔も持っている宮沢賢治。

「銀河鉄道の夜」や「注文の多い料理店」などかなり有名なので1度はこれらの童話を目にしたことがある方も多いでしょう。

そんな宮沢賢治ですが生前はほとんど一般には知られず無名に近かったようです。没後、草野心平らの尽力により作品群が広く知られ、世評が急速に高まり国民的作家となりました。そうした経緯もあって日本には広く愛好者が存在します。
大学の頃のゼミの教授も宮沢賢治が大好きでよく賢治の話をしてくれました。きっとこういう愛好者が日本にはたくさんいるのでしょう。
また、童話作家ともあって小さな子供たちにも身近な作家だと思います。
賢治自身、「童謡の思想の根幹は、尋常科の三年と四年ごろにできたもの」と語っているように3年と4年を担任した八木英三が生徒たちに童話を話して聞かせた事が賢治に大いに影響を与えたようです。

そんな宮沢賢治の話を少し。
1896年8月27日、岩手県稗貫郡里川口村(現・花巻市)に誕生しました。
小学校の成績は優秀で6年間全科目「甲」でしたが、家業の古着屋を嫌っていた賢治は将来を悲観し、成績は落ち込んでいきました。そんな中、石川啄木の影響を受けた短歌を制作しました。
その後猛勉強をし盛岡高等農林学校(現・岩手大学農学部)に首席で入学。以後、同人誌に短歌や短編を寄稿したり『蜘蛛となめくじと狸』『双子の星』を執筆したりと文学の仕事もしつつ、稗貫郡立稗貫農学校(翌年に岩手県立花巻農学校へ改称)の教諭にもなりました。
妹の死など出会いや別れを繰り返し、その間に執筆活動、農作物の栽培をしました。
様々な転機も賢治の人生ですが、そこには病が関わってきます。幾度の病にかかり1930年(昭和5年)9月高熱で倒れ病臥生活の11月、手帳に『雨ニモマケズ』を書きました。これが冒頭にもあげた詩です。

そして1933年9月21日(37歳没)、賢治の生涯が閉じました。若くして亡くなった賢治ですが短い生涯の中でたくさんの死や童話などの功績を残しています。弊社にも賢治書いたの物語が送られてきます。賢治の想いのこもった文学はリンゴと共に人を笑顔にさせてくれるでしょう。リンゴをかじりながら読書タイムもまた良いものですね♪


では最後に段ボールの情報を。

【サイズ】43.5cm×19cm×37cm

【堅さ】堅い