本日のダンボール│かるかん 元祖明石屋

本日紹介するダンボールは「かるかん 元祖 明石屋」です。

 


「”かるかん(軽羹)”って言葉自体を初めて聞いた」「何それ?」という方のためにはじめに簡単に説明しますと、かるかんは鹿児島県をはじめとする九州特産の和菓子のことです。


元々はこちらの写真のように、ういろう、ようかんなどと同じいわゆる棹菓子と言われるお菓子ですが、近年では中に餡こを入れた「かるかんまんじゅう(軽羹饅頭)」が一般的になってきていて、県外の旅行者のお土産としても人気です。


白くてふんわりしていてすごく美味しそう!


このかるかんとかるかんまんじゅう、一体何を原材料にして作られていると思いますか?
通常ではまんじゅうを作る際に用いられるのは小麦粉ですが、かるかんは、うるち米を水洗いしてひびを作って粗く挽いたかるかん粉と、なんと山芋、それも自然薯(ヤマノイモ)が使われています。
鹿児島県は霧島山を除く大部分がシラス台地(=火山噴出物によって出来る台地のこと)の地質になっているため非常に水はけが良く、また台風が頻繁に襲来するため農作物に被害が及びやすいのですが、自然薯はシラス台地で多く自生していたことと、奄美地域や琉球(沖縄)から砂糖も手に入れやすかったことからかるかんが根付いた、と考えられています。

ただ、原材料である自然薯が不作の年には値上げを余儀なくされたり製造そのものが困難になる場合もあるとのことで、今回ご紹介している明石屋でも2022年1月28日付けで地元紙「南日本新聞」に鳥獣被害による調達難のため「自然薯、買います」と広告を出稿したり、鹿児島銘菓「かすたどん」で知られる薩摩蒸氣屋でも、自然薯の入荷が少ないことから現在はかるかんやかるかんまんじゅうの生産量を調整しているそう。
仕入れる自然薯は天然ものと栽培ものの2つに分かれるそうで、栽培の場合は鳥獣被害対策を進めているそうですが自生の場合はそうもいかず、調達難は数年続いているとのこと。自然薯があってこそのかるかんなので、不作の年は本当に大変なんですね…。


さて、ガラッと話は変わりますが、皆さんは鹿児島のお菓子といえば何を思い浮かべますか?
せっかくなので、かるかん以外のお菓子も少しご紹介していきたいと思います。

私がかるかんの他のお菓子で一番はじめに浮かんだのは、かき氷「しろくま」でした!


山盛りのかき氷にフルーツ、アンゼリカなどをトッピングし、甘い練乳がたっぷりかけられています。コンビニやスーパーで売られているカップアイスのしろくまを見たことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?ちなみに名前の由来は「上から見たときに白熊に似ていたから」だそうで、元祖しろくまである「天文館むじゃき」では一番人気の「白熊」の他、プリンをトッピングした「プリン白熊」や黒糖から作った黒蜜をかけた「南海の黒熊」など様々な種類のしろくまを楽しむことが出来ます。

続いてはこちら。主に5月の端午の節句の際に作られる「あくまき」という郷土菓子で、鹿児島県内では「ちまき」とも呼ばれます。


もち米を灰汁(あく)で炊いて作ることからその名が付けられ、基本的には無味なのできなこや黒糖などをかけて食べるのが一般的です。若干えぐみがあるものの独特の風味ともっちりつぶつぶの食感が癖になります!常温で食べるのが通常ですが、冷やすとえぐみを弱く感じるため苦手な人は冷やして食べるのがおすすめです。

最後はこちらの「かごしまスイートポテトン」。鹿児島で有名な農産物、さつま芋(100%鹿児島県産)を使用したスイートポテトです。


紅さつまと紫さつまの2種類の味があります。袋を開けた瞬間のさつま芋の香りがたまりません…!しかも子ぶたの形で可愛い!

ところで、調べているときに「スイートポテトンのうた」なるものを発見してしまいました…。

 

YouTubeで視聴できるようなので、気になる方はぜひ調べてみてください!


それでは最後に、ダンボールの情報です。

【サイズ】縦32cm×横30cm×高さ36cm

【硬さ】普通

シンプルで分かりやすいダンボールです。