本日のダンボール│葉とらずりんご

本日紹介するダンボールは「葉とらずりんご」です。


「葉とらずりんご」とは、その名の通り葉を取らずに栽培したりんごのことを指します。

一般的にスーパーなどの店頭で売られているりんごは、色ムラがなく真っ赤できれいなりんごが多いですが、これらのりんごは果実が小さいうちに袋をかけ、収穫前に袋を取って一気に色付かせる「有袋(ゆうたい)栽培」のりんごです。有袋栽培に対し「無袋(むたい)栽培」のりんごもあります。「サン○○」と呼ばれるりんごは皆さんご存知だと思いますが、この「サン○○」と呼ばれる品種のものは無袋栽培で、太陽をたくさん浴びることからそう呼ばれています。
有袋栽培・無袋栽培のりんごは、色が均一に付くようにしたり外見を良くするために、地面に反射シートを引き、色ムラになってしまわないように果実の周りの葉を摘み取っていきます。この作業は「葉摘み」と呼ばれます。


ところで皆さんは、りんごの甘み成分がどのようにして作られているかをご存知でしょうか?

りんごの甘さは、果実に蓄えられて糖になります。葉は美味しさを作るための工場のようなもので、
葉が陽の光をたくさん浴びて空気中の炭酸ガスで呼吸をし、りんごにソルビトールと呼ばれる養分
(果実の部分に届くと、糖分に変化します)を送ることにより甘みが増し美味しくなります。

葉は、りんご作りにとって大切な役割を担っていたんですね!

葉とらず栽培のりんごは、初めにも少しだけ触れましたが、葉を取らずに自然の状態で栽培しているため他の有袋栽培・無袋栽培のりんごに比べて糖度が高く、また表面が一般的に流通しているりんごとは少し異なるのが特徴です。

右が葉とらず栽培のサンふじ、左が通常のサンふじです。
どちらもとても美味しそうなりんごですが、右のほうが色ムラがあるような…?
そう、この色ムラこそ葉とらず栽培のりんごの特徴です。りんごは太陽の光を浴びた部分が赤く色付くため、葉が付いている分、葉の陰になり陽の光が当たらなかった部分は色付かずにこのようなムラになります。糖度が高いだけでなく、葉が果実で直射日光から避け不要な水分蒸発を防いでくれることから、りんごがジューシーでフレッシュなのも葉とらずりんごの特徴です。アップルパイなどにしてももちろん美味しいですが、洗ってそのまま丸かじりするのがおすすめです。


りんごは毎年8月上旬から11月中旬頃から収穫が行われます。
葉とらずりんごは、完熟になるまで収穫を遅らせることもあり流通はまだまだ先ですが、既に2021年の販売予約が始まっているところもありますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!


それでは最後に、ダンボールの情報です。

【サイズ】縦37m×横44cm×高さ22cm

【硬さ】硬め

「冷蔵に適した保冷用ダンボール」とのことで、かなりしっかりした作りになっています。