段ボールの豆知識第9回目です。
第5回で軽く紹介させていただきましたが、今回は本来の段ボールを耐水や防湿等に特化した強化段ボールを紹介させていただきます。
まず初めに耐水・防湿仕様の段ボールです。
こちらは通常の段ボール箱の内側部分に防湿剤や防水材を上から貼り合わせて作られます。
主に魚や農産物の運搬に用いられているのであまり市販されておらず、特注品として購入する必要があります。
耐水性段ボールなら1週間程度なら水に触れていても大丈夫だとか。
次は導電段ボールです。
こちらは精密機器などの機械類の運搬に適しています。
埃やゴミの付着するのを防ぐことにより帯電による静電気が起きないようにするのが特徴です。
プラスチック製の段ボールを使うことが多いようです。
次は美粧段ボールと呼ばれている段ボールです。
こちらは普段、ほとんどが商品として目にしているので馴染みのあるものばかりだと思います。
デザインや印刷に特化した段ボールで触ってみるとつるつるした感触がしますが、これはコートボール紙をしているためです。
これによりより鮮明で細かい印刷が可能となっています。
・耐油性段ボール
段ボールの内側の耐油材を塗るとにより段ボールに油が染み出さないように加工が施されています。
一般的にはピザの箱としてよく使われています。
・防虫段ボール
段ボールの内側に虫の嫌いなインクやニスを塗り、害虫の侵入防ぐという加工が施されています。
他にもカドを守るために特殊な型に切り取った「コーナーパッド(角当て)」や、段ボールの「パレット」等も段ボールで作られるようになっています。
段ボールの内側や外側に特殊な素材を貼り合わせることにより、食べ物や精密機器のような取扱いに気を配る必要のあるものが、より手軽に運搬できるようになりました。
そしてこれらは全てリサイクル可能で環境に優しい素材で出来ています。
運搬エネルギーとコストを削減してくれる段ボールはまさにいい事尽くしですね!