段ボール豆知識 その6│ボール紙の原料に関して

段ボールの豆知識第6回目です。

第3回目でボール紙についてまとめさせていただきましたが、

今回はさらに掘り下げボール紙に使われている原料についてまとめさせていただきます。


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ボール紙は藁の植物繊維で作った板状の紙のことを指しています。

この藁で出来た食物繊維のことを藁パルプというのですが、「パルプ」ってなんでしょう?


パルプとは・・・

“木材などの植物体を機械的・化学的に処理してほぐし、セルロース繊維を水に懸濁した状態や厚紙状にしたもの。”

つまり藁を一度分解し、板状に作り変えたものということになります。

 

段ボールが出来た初期の頃は上記通り「藁」を用いて作られていましたが、

近年ではエコが重要視されており、ほぼ全ての段ボールが古紙で作られるようになっています。

ちなみに藁で作られたボール紙は原料の違いを区別するために「黄ボール」と呼ばれています。

また、現在では木材以外でもラグパルプ(綿の紡織で出るクズ)やリンターパルプ(綿の実に付いている毛)、リネンパルプ(麻を原料にしたパルプ)など、環境に優しい原料も登場しています。