本日の段ボール|丹後ちりめん

本日紹介する段ボールは丹後ちりめんです。

古都京都は、人気の観光スポット。着物に着替えて観光する方も結構見かけます。

京都市内では西陣織をよく耳にするかと思いますが同じ京都でも日本海側に位置する丹後地方にも有名な織物があります。それが丹後ちりめん。

丹後ちりめんは京都府北部の丹後地方特有の撚糸技術を用いた後染め絹織物であり、広義では丹後地方の絹織物全般の代名詞である。主な産地は京丹後市、与謝郡与謝野町。丹後地方は、日本国内の約1/3の絹糸を消費して和装・洋装生地に使用し、和装地では、国内に流通する6~7割を生産する日本最大の絹織物産地です。
ちなみに2021年に実施された大学入学共通テストの地理の試験問題としても出題されたようですよ。

1メートルあたり3,000回程度の強い撚りをかけた緯糸(よこいと)を使って織ります。製織後、生糸の表面を覆うセリシンを精練で取り除くことで、撚糸が収縮し、撚りが戻ろうとする力で生地の表面にシボと呼ばれる凹凸が生まれます。シボはシワを防ぎ、絹の持つ光沢を際立たせ、一般の絹織物には出せないしなやかな肌触りや、染めつけの良さ、光を乱反射することにより豊かな深い色合いを作り出します。従来は白生地のまま京都市・室町の問屋に出荷され、丹後地方以外で染色や縫製がなされて製品とされることが多かったが、近年は染色加工や地元・丹後の染色家による友禅染めなども行われ、「最高級の織と染の総合産地」をめざす改革が行われています。


ただ、今日の課題として設備の老朽化と、後継者不足です。丹後地域の織機の大部分は、使用年数が40年以上に及び、破損した部品は、使用していない織機から補ってしのいでいる現状です。この対策として、京都府や地元自治体は、製造設備更新や導入にあてる費用を補助する事業を展開しています。

後継者の不足はさらに深刻で、丹後地方には2016年時点で800社以上の織物製造企業がありますが、その約9割で後継者がいない状態。職人の平均年齢は65歳を超えており、技術継承が危ぶまれる段階に達しています。もともと丹後ちりめんは零細企業が多く、世の景気変動の波をまともにかぶる市場構造をもっているがために、機業は3代は続かないと評されてきました。丹後地域の機業の盛衰を機業戸数や機台数だけでみれば、1868年(明治元年)から1943年(昭和18年)までの機業戸数はおよそ千数百台で安定しており、機数は着実に増加してそれなりに発展してきたように見えますが、個々の機業家で3代続いた家は稀です。

わたしも成人式の際には丹後ちりめんの着物を着させてもらったので段ボールを見かけたとき、懐かしくなりました。華やかに見える着物ですが、洋服の普及で着物着用人口も衰退の一途を辿っています。和楽器や伝統芸能なども含め日本古来からあるものがどんどん失われつつあると感じています。単語ちりめんではちりめん生地を使ってネクタイや洋服に取り入れたりなど工夫も見受けられます。

海外の文化ももちろん良いものですが、日本人が日本文化の良いものとしてもっと世界に広げていけたらよいですね。


では最後にダンボールの情報を

【サイズ】40cm×41cm×19cm
【かたさ】やわらかめ